研修会会場
 建設産業専門団体近畿地区連合会(近畿建専連、北浦年一会長)は3月7日、大阪市内のホテルで「研修会及び意見交換の集い」を催しました。
 冒頭、北浦会長は「これからの時代は中小企業のトップの資質が問われる。本日の研修をヒントに、今何をするべきかと考えてほしい」とあいさつしました。
 研修会では、武藤豊近畿地方整備局建政部建設産業調整官が「建設産業の再生に向けての国交省の取り組み」について、「社会保険未加入対策の具体化に関する検討会」がこのほどまとめた対策を説明しました。
 次に、「今動かないで、いつ動く」と題し、建設専門工事業未来再生研究会の中間報告を発表。橋爪紳也大阪府立大学21世紀科学研究機構教授、杉本誠一元近畿職業能力開発大学校教授、吉田雅哉(株)マドックCI事業部責任者、水本豊弘日本カイザー(株)顧問が説明しました。今回の中間報告では、「建設業は今、崩壊の危機に直面している」とし、競争激化に伴う下請け企業へのしわ寄せが優秀な職人の離職、若年労働者の減少を招いていると指摘。建設業界から職人が消えてしまわないために、▽夢を描ける業界づくり(職人の生活保障制度の確立、キャリアデザイン支援制度の確立)▽新規入職者の確保事業の展開▽職人の育成方法の確立―を提言しています。
 研修会終了後は講師、各団体役員らを交えて意見交換を行いました。

武藤豊調整官

橋爪紳也教授


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